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解決済みの質問

オバマ大統領の就任演説

オバマ大統領の就任演説の開始の一文「My fellow citizens」ですが、
「市民の皆さん」という日本語訳が多く見られます。
大統領の演説なのだから、「国民の皆さん」という雰囲気ではないかなと、
私は思ってしまうのですが、やはり、市民の皆さんと訳すのが適当なのでしょうか?

投稿日時 - 2009-03-08 12:30:44

QNo.4778600

暇なときに回答ください

質問者が選んだベストアンサー

 このような場合には、まず英々辞典で「citizen」の意味を確認してみることです。

 1 someone who lives in a particular town, country, or state

 2 someone who legally belongs to a particular country and has rights and responsibilities there, whether they are living there or not

 1では「市民」という訳が良いでしょうが、2では「国民」という日本語訳がふさわしいのではないかと思われます。ただし、2の日本語訳として「市民」でも良いのでないかという意見もあるかもしれません。

 国語辞典で「市民」という日本語の意味を調べてみます。確かに「その都市に住んでいる住人」という意味のほかに「国政に参与する権利をもつ人」という2つの意味があるようです。であれば「citizen」の日本語訳として「市民」でも良さそうな感じはします。

 ただ、「市民」という日本語を「国民(=国政に参与する権利をもつ人)」という意味で理解している人が、私たち日本人の中にどのくらいいるのでしょうか。一般的には単に「その都市に住んでいる住人」の意味で理解している日本人が多いのではないかと思います。「都市論」や「政治経済」などという学問の場を除いて、「国政に参与する権利をもつ人」の意味で「市民」という日本語を使う人は少ないでしょう。

 以上のように英語と日本語の両方の視点から考えてみると、「citizen」の日本語訳としては「市民」ではなくて「国民」が適切だと考えられます。

 ちなみに、「citizen」の日本語訳としては新グローバル英和辞典には第1義として「(ある国家の市民権を有する)国民, 公民, 人民」という意味が載っています。「市民」という訳はつけた方は少々感覚が古いのかもしれません。

 ところで、「国民」に当たる英語は他にないのでしょうか。実は次のようなものがありますが、それぞれ視点が異なっているようです。政治的に集団(全体)を表す場合には「nation」や「national」、文化的に民族を表す場合には「people」、権利を持つ個人を表す場合には「citizen」を用います。

 特に現代英語においては、一人ひとりへの訴えかけを意識して「citizen」を用いることが多いようです。国民も「My fellow citizens」と呼びかけられたら、より親近感を持てるのではないでしょうか。

 ご参考になれば・・・。



 

投稿日時 - 2009-03-08 19:49:17

お礼

ご回答ありがとうございました。
「Citizens」という小さな単語ですが、英語そのものが指す意味は何か?日本語として正しい言葉は何か?それらをふまえた上で、日本語に訳した時に、違和感なくそして意味をとらえ間違う事もなく受け入れられ理解されやすい言葉は何か? これらを考えるには、小さくて大きな言葉でした。
こういう事を考えながら読み、そして訳すのが精読なのかなと思いました。

投稿日時 - 2009-03-08 21:33:10

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回答(6)

ANo.5

「小市民」でいう市民と同じようなニュアンスでしょうか。町民とか県民と同列なのではなく、「民衆」を差す言い方として。

広辞苑の説明を抜粋します。
し-みん【市民】
(1) 市の住民。
(2) 国政に参与する地位にある国民。広く公共性の形成に自立的・自発的に参加する人々。

後者はまさに大統領が語りかける相手にふさわしいですよね。
国語辞典を駆使した裏付けのある訳、ともいえるでしょう。

投稿日時 - 2009-03-08 17:13:06

お礼

ありがとうございました。

投稿日時 - 2009-03-08 21:26:47

ANo.4

citizen は市民という意味もありますが(公民権を有する)国民という意味を持っています

投稿日時 - 2009-03-08 17:08:02

お礼

ありがとうございました。

投稿日時 - 2009-03-08 21:26:01

ANo.3

日本人の持つ語感では、市民=地方自治体である市(町や村でなく)に住む人々、でしょう。日本の国政政治家が演説で呼びかけるときには「市民」とは使いませんし、もっぱら自治体の首長や地方公務員が使うだけです。明らかにアメリカ国民に対して呼びかけるのに、市民諸君、と言うのは日本人から見ると、確かに少しばかり違和感がありますね。

市民と言う概念が生まれたのは、2千数百年前のローマ時代だと思います。共和制の敷かれていた時代ですね。それから長い間は封建制が続き、欧州各国で革命が起きてから共和制が根付き、あらためて「主権者である市民」と言う概念も固定されたようです。

その意味では「市民とは国家の主人公」とも言えます。「国民」に比べると「市民」にはより積極的、能動的意味があります。ただし北朝鮮のような独裁国家が「民主主義人民共和国」を名乗るのは笑止千万ですがね。民主主義でもなく、人民が主権者でもなく、共和国でもない国ですから・・・。

植民地独立戦争に勝ち、宗主国からの独立、つまり従属関係から脱したアメリカなら、大統領が国民に対して「市民の皆さん」と呼びかけるのは歴史的蓋然性、必然性、合理性があると思います。この市民とは都市に住む人、小さな集落に住む人、辺境にすむ人、海外に住む人、すべてのアメリカ人を含む概念です。

ご参考までに、歴代の大統領がその就任演説で何回Citizen(Citizens、fellow-citizensを含む)を使ったか数えてみました。

その結果(字数制限があるので個別には書きません)過去に就任演説をした大統領(ワシントン~オバマまで。再選後を含む)は延べ56人。そのうち61%に当たる34人が冒頭の呼びかけに、Citizensを使っています。

興味深い(笑)のは戦時中に特例で4選され歴代最長の在任期間を誇るF.D.ルーズベルトが、冒頭の呼びかけには1回もCitizensを使いませんでした。1981年以降は全ての大統領が演説冒頭の呼びかけに、Citizensを使っています。

また冒頭の呼びかけに限らなければ、まったくCitizensを演説文中に使わなかった大統領は9%に当たる、僅か5人に過ぎません。

投稿日時 - 2009-03-08 16:24:18

お礼

ご回答ありがとうございました。一つも言葉にも色々な歴史があり、使う言葉一つ一つが時代を反映しているんですね。

投稿日時 - 2009-03-08 21:25:26

ANo.2

こんにちは!

 これは根本的な問題ですね。

 citizen =市民 ということに違いありませんが、果して日本語の「市民」という言葉が、英語の citizen のニュアンスをどれだけ映しているのか、心もとない感じがします。

 citizen は「共和国」(Republic)を前提にしています。共和国国民ということです。日本人は共和国と聞いてどのような感じを持つでしょうか...アメリカは近代社会最初の共和国としての誇りを持っています。彼らにとっては特別な言葉なのですね。

 映画『アラモ』で、ジョン・ウェイン扮するデイヴィッド・クロケットの名セリフは次のようになっています。Republicアリアと言っていいものです。

 Republic--I like the sound of the word. It means people can live free, talk free, go or come, buy or sell, be drunk or sober, however they choose. Some words give you a feeling. Republic is one of those words that makes me tight in the throat, same tightness a man gets when his baby takes his first step, or his first baby shaves, and makes his first sound like a man. Some words can give you a feeling that make[s] your heart warm. Republic is one of those words.

 (粗訳)共和国――俺はこの言葉の響きが好きだ。それは、人々が自由に生きられることを意味している。何を話すのも自由だし、どこに行こうが、どこから来ようが自由だ。売りたい奴は売ればいい、買いたい奴は買えばいい。飲んだくれてもいいし、一滴も飲まなくったっていい。どうあろうが本人次第だ。ある言葉は胸をせつなくさせるが、共和国はそんな言葉の1つだ。ちょうど、自分の最初の子供が初めて歩いたとき、初めて髭ヒゲを剃そり始めたとき、初めて男らしい声を発したとき――そんなときに感じる気持ちと似ているな。ある言葉は俺たちの胸を熱くする。共和国はそんな言葉の1つだ。

 citizen は、city と血脈を持っています。city は civitas を通じて、civilization と繋がっています。ホイジンハという文化史家は、今日 civitas のニュアンスを感じられる人間(=西洋人)はほとんどいなくなってしまったと嘆いています。

 西洋人のインテリですら、citizen にそうした歴史の古層を感じる人はほとんどいないのですから、われわれ東洋人はなおのことで、時計メーカーくらいしか思い浮かびません(笑)。

 しかしどのアメリカ人も、citizen という言葉には、どこか西洋にしかないあるものを感じさせてくれる響きがあるのは感得するでしょう。republic と同じです。自由、平等、博愛の西洋的遺産に通ずるものは間違いなく感じるはずです。

 日本語で「市民の皆さん」と訳しても「国民の皆さん」と訳しても、大事なものは揮発してしまい、気の抜けたビールのような言葉でしかないと思います。

 私がこうして書いているのも、知ったかぶりもいいところで、実際には、キヴィタスと聞いても何も感じられません。無教養、無知蒙昧もいいところです。

 「侘び」――これは蒙昧な私にも少し馴染みがあります――を英語にどう訳したところで、隔靴掻痒の感があるのと似ているかも知れません。われわれの文化の内部に入ろうとすれば、西洋人も子供のようなことになってしまいます。文化というものの怖さでしょうか...

 以上、珍妙な回答で恐縮ですが、ご参考になれば幸いです!
 

投稿日時 - 2009-03-08 13:16:18

お礼

ご回答ありがとうございました。一つのことばにも色々な歴史が込められているんですね。

投稿日時 - 2009-03-08 21:23:50

ANo.1

同感ですね、でも調べたところいろいろな見解があるみたいですよ。
よかったら読んでみてください。

http://blog.livedoor.jp/yamakatsuei/archives/51540019.html

投稿日時 - 2009-03-08 12:34:54

お礼

ご回答ありがとうございました。色々な捉え方があるんですね。

投稿日時 - 2009-03-08 21:22:39